新 移民時代――外国人労働者と共に生きる社会へ
によって 西日本新聞社
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新 移民時代――外国人労働者と共に生きる社会へオンラインブックダウンロード - 内容紹介 100万人を突破した日本で働く外国人。単純労働を実質的に担う技能実習生・留学生等の受け入れ拡大が「移民政策をとらない」とする政府のもと進められている。建前と本音が交錯する制度のひずみを国内外の現場取材によって浮き彫りにし大きな反響を呼んだ西日本新聞連載企画の書籍化。来たるべき社会を見据え、共生の道を探る現場からの報告。 第17回(2017年度)石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞 「草の根民主主義部門 大賞」受賞作品の書籍化 「労働力を受け入れたつもりだったが、来たのは人間だった」。私たちの側には、彼らを人間として見、人間としてつきあう準備がまったくできていない。そして、この多様性を拒絶し、周縁に押しやって、見て見ぬ振りをする姿勢自体が、この国の経済や政治や文化が活力を取りもどす機会を失わせているのではないか、という指摘は鋭い。 ――吉岡忍氏(作家/早稲田ジャーナリズム大賞選考委員・授賞理由より一部抜粋) 第22回新聞労連ジャーナリズム大賞・優秀賞受賞 【目次】 第1章 出稼ぎ留学生 ■コラム/■インタビュー・平田オリザ「衰退期直視し戦略を」 第2章 留学ビジネスI ネパールからの報告 ■コラム/■インタビュー・江副隆秀「教育側に自浄作用を」 第3章 留学ビジネスII 学校乱立の陰で ■コラム/■インタビュー・坂中英徳「移民鎖国から開国へ」/■インタビュー「留学生の就労問題どう考える」永田大樹/佐藤由利子 第4章 働けど実習生 ■コラム/■インタビュー・石破 茂「政府組織の設置必要」 第5章 変わる仕事場 ■コラム/■インタビュー・堺屋太一「移民 年10 万人受容を」 第6章 交差する人々 ■アメリカからの報告 日系人が見た 揺れる超大国/■インタビュー・石坂芳男「定住型への転換必要」 第7章 ともに生きる ■コラム/■インタビュー・安永貴夫「労働の在り方 幅広い議論を」 第8章 近未来を歩く ■コラム/■インタビュー・田中宝紀「教育の整備 最優先に」 公開シンポジウム フクオカ円卓会議 ■基調講演・國松孝次「人口減少踏まえ議論を」/■パネリスト冒頭発言/■討議/■参加者アンケート 内容(「BOOK」データベースより) 外国人労働者が100万人を突破―共に暮らす隣人を直視した現場からの報告!第17回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞受賞作品。 著者について 【編者紹介】 西日本新聞社 九州7県で朝刊約66万部、福岡県内で夕刊約8万部を発行するブロック紙。朝刊の発行部数は九州最大。1877(明治10)年、国内最後の内戦となった西南戦争の戦況を報じた「筑紫新聞」を源流に、「めさまし新聞」「筑紫新報」を経て1880(明治13)年に「福岡日日新聞」を設立。1942(昭和17)年に「九州日報」と合併して「西日本新聞」となった。2017年に創刊140周年を迎えた。福岡と北九州に本社、東京と大阪に支社、取材拠点となる総支局・通信部は国内63カ所、海外6カ所(駐在含む)にある。本書の基となったキャンペーン報道「新 移民時代」の取材班は、本社社会部、都市圏総局、経済部、東京支社の記者や海外特派員たちで編成。写真部、デザイン部も携わった。一連の連載は2017年11月、第17回「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」草の根民主主義部門で大賞を受賞した。
新 移民時代――外国人労働者と共に生きる社会への詳細
本のタイトル : 新 移民時代――外国人労働者と共に生きる社会へ
作者 : 西日本新聞社
ISBN-10 : 4750345865
発売日 : 2017/11/30
カテゴリ : 本
ファイル名 : 新-移民時代-外国人労働者と共に生きる社会へ.pdf
ファイルサイズ : 25.83 (現在のサーバー速度は25.11 Mbpsです
以下は、新 移民時代――外国人労働者と共に生きる社会へに関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
私が暮らす地域ではコンビニやガソリンスタンドで働く外国人の姿を見ることはない。ただ、一定規模以上の野菜農家を下支えしているのは、外国人だと聞いている。また、大きなスーパーマーケットに行けば、買い物に来ている外国人の姿をしばしば見かける。私の子供時代と比較すれば、40年以上も前だが、労働者としての外国人に接触する機会は圧倒的に増えている。本書は、福岡をはじめ九州で増える続ける外国人労働者にスポットを当て、様々な側面から問題点や解決への方向性を探っている。外交人労働者といっても、正規で働いている人もいれば、技能実習生や留学生として働いている人もいる。それぞれ日本に渡航した時の条件などから、ルール違反をしているケースなどが紹介されているが、一方的に外国人だけに非を押し付けるわけにもいかないことが分かる。一部の職種では、彼らの存在を抜きにすれば、今の日本で私たちが享受している便利なサービスの質は確実に低下する。最後の方にあるシンポジウムの部分を読んでも、この問題に対する考え方は、それぞれの立場の問題もあって様々だ。だからこそ、建前と本音を使い分けるのはやめ、事実を前提とした論議を深め、コンセンサスを得ることが求められているのではないだろうか。日本の人口が減少していることはまぎれもない事実だ。多くの赤ちゃんが生まれれば解決するものの、今の段階で有効な手立てが講じられているとは言い難く、だからといって、単純に移民で穴埋めする道を選択するのにも賛成できない。しかし、今の日本に外国人労働者が不可欠なのも事実だ。だからこそ、彼らを単なる労働者としてだけ考えるのをやめ、一人の人間と認識し、彼らを守るルールを定めないと、いずれ日本という国がしっぺ返しにあうことも間違ないだろう。
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