ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)本無料ダウンロードpdf

ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)

によって 中村淳彦


5 5つ星のうち(48人の読者)

ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)本無料ダウンロードpdf - 性交渉未経験の男性がこの20年間、増え続けている。いまや30歳以上未婚男性の4人に1人が童貞だ。オタクが集うシェアハウスで理想の女の子の絵を描き続ける32歳、容姿への自信のなさから同性愛を選択した36歳、AV男優に採用されたが女優に嫌がられセックスできないまま自殺した33歳―。彼らに共通するのは、過剰なプライドの高さ、コミュニケーション不全、潔癖な女性観だ。童貞というコンプレックスは彼らの社会的な自立をも阻害する。性にまつわる取材を続ける著者がえぐる日本社会の不健全さ。衝撃のルポルタージュ。

ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)の詳細

本のタイトル : ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)
作者 : 中村淳彦
カテゴリ : 本
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ネットで連載されていた本書のコミカライズ作品を読んでいた。筆者は潜入取材ネタで有名な桜壱バーゲン。彼の作品に興味を持っていたのでその連載を読み、原作となった本書も読んでみた。「中年童貞」の定義は読んで字のごとくなのだが、中年期に達した童貞男性を取材し、その実情を紹介するというルポ。各章タイトルは以下のようになっている。第一章:秋葉原は中年童貞天国第二章:妄想に生きる高学歴中年童貞第三章:ネット右翼と中年童貞第四章:女への絶望から男で童貞喪失第五章:童貞喪失を目指す学校第六章:中年童貞の受け皿となる介護業界第七章:中年童貞はこの社会が生んだタイトルの揶揄するような響きと一回目の取材が秋葉原でオタクをターゲットに行われた所で、筆者の固定観念の如何を疑った。興味本位のネタ本なのか?そこに悪意はないのか?と探りながら読んでしまった。そして本書のテーマの発想の元となった筆者自身の体験を語る第六章を読みギョッとさせられた。筆者の自殺を考えるほど追い詰められた体験と、それをもたらした坂口という中年童貞への悪感情が異様に生々しい。さらに追い討ちをかけるのがこの章のゲストに登場した田房永子。著書『母がしんどい』が有名な彼女が、毒母モチーフを中年童貞に当てはめるその語り口のオドロオドロしさ。中村・田房、両氏の怨念ががっぷり四つに組んで迫ってくる緊張感に冷や汗がでた。2人とも社会学や精神分析の研究者ではなくルポライターなので、自分の感覚から出発したロジックで推論を組み立てていて、その強引さに若干引く。でも言語化は非常に上手いので読んで面白いのだった。第7章では二村ヒトシが登場。最近よく名前を見かけるので気になっていた方だが、予想以上に濃厚な持論を展開。うーんお腹いっぱい。でも予想以上に「当たり前」な結論に落ちて安心した。自己責任ではなく、社会全体の問題である、としたのもよかった。結局、上記の「坂口」が本書執筆の動機となったのだが「個人的問題」として切り捨てられそうなテーマを、社会に影響する問題として提示するに至る結論であった。身近な「問題児」の事情について具体的ビジョンを見せられては、他人事として見て見ぬふりもしにくい。そういう点でも意義のある本だと思った。しかし本書で紹介されている「婚活パーティ」の殺伐とした実情には恐怖を感じた。若いうちなら恥もかき捨てで勢いもあるが、オトナになってからのコレは、確かに命がけになりそうだ…

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