新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)
によって 中井 英夫
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新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)本無料ダウンロードpdf - 内容紹介 昭和二十九年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司(そうじ)・紅司(こうじ)兄弟、従弟の藍司(あいじ)らのいる氷沼(ひぬま)家に、さらなる不幸が襲う。密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。そして叔父の橙二郎(とうじろう)もガスで絶命――殺人、事故?駆け出し歌手・奈々村久生(ななむらひさお)らの推理合戦が始まった。 内容(「BOOK」データベースより) 昭和29年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。そして叔父の橙二郎もガスで絶命―殺人、事故?駆け出し歌手・奈々村久生らの推理合戦が始まった。「推理小説史上の大傑作」が大きい活字で読みやすく。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 中井/英夫 1922年、東京・田端に生まれる。東大在学中に吉行淳之介らと第14次「新思潮」を創刊。「短歌研究」「短歌」編集長として中城ふみ子、寺山修司、春日井建らを紹介。’64年、塔晶夫の筆名で『虚無への供物』を刊行、推理小説の墓碑銘とまで絶賛された。その後、『悪夢の骨牌』(泉鏡花文学賞)などの著作で人気を博した。’93年逝去、享年71(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)の詳細
本のタイトル : 新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)
作者 : 中井 英夫
ISBN-10 : 406273995X
発売日 : 2004/4/15
カテゴリ : 本
ファイル名 : 新装版-虚無への供物-上-講談社文庫.pdf
ファイルサイズ : 20.44 (現在のサーバー速度は29.98 Mbpsです
以下は 新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
今となっては「アンチミステリ」ということを知りつつ、この本を読む人が大概だろう。なので、裏切られたという感想を持つことは難しいのかも知れない。私も例にもれず、「どこがアンチなんだろう?」という読み方を最初からしていたので、読後には「裏切られた」という風ではなく、「あーなるほど」と思った。しかし、ミステリ殺しの構造がバレていても、生きることの虚しさ、ミステリとは何か、など色々な議題を振ってくれる貴重な本に変わりはないように思える。この本に、純文学的(文体ではない)なストイックさを感じるのは私だけだろうか。読み手を裏切ることの先を目指した作品のような気がする。
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